日本の年金制度とは?①|外国の方が知っておくべき年金のキホン

はじめに

日本で生活する外国人の方の中には、

  • 「年金は日本人だけの制度では?」
  • 「帰国する予定だから払わなくてもよいのでは?」
  • 「年金を払っていないとビザに影響する?」

と疑問をお持ちの方も少なくありません。

しかし、日本で生活し働く外国人の方も、原則として日本の年金制度の対象となります。

また、年金制度は老後に年金を受け取るためだけの制度ではありません。

障害や死亡など、万が一の場合に本人や家族を支える社会保障制度でもあります。

さらに、結婚ビザや永住許可申請などの在留資格手続では、年金への加入状況や納付状況が確認されることがあります。

この記事では、日本の年金制度の全体像について解説します。

目次(気になるところから読めます!)

日本の年金制度とは

日本の公的年金制度は、老後の生活を支えるだけではなく、病気や事故によって障害が残った場合や、加入者が亡くなった場合の遺族の生活を支えることも目的とした社会保障制度です。

年金には大きく分けて

  • 国民年金
  • 厚生年金

の2種類があります。

加入する制度は、働き方や勤務先によって異なります。

外国人も年金制度の対象

外国人だから年金制度に加入しなくてもよい、というわけではありません。

日本国内に住所を有し、一定の条件に該当する方は、日本人と同様に年金制度の対象となります。

年金は老後だけの制度ではありません

「年金=老後のお金」と考えている方も多いかもしれません。

しかし、日本の年金制度には次の3つの役割があります。

年金制度の3つの役割

老齢年金

一定の加入期間などの要件を満たした方が、高齢になった際に受け取る年金です。


障害年金

病気や事故などにより一定の障害状態となった場合に支給される制度です。


遺族年金

加入者が亡くなった場合に、残された家族の生活を支えるための制度です。

つまり、年金制度は将来だけではなく、「もしものとき」の生活を支える制度でもあります。

国民年金と厚生年金の違い

日本の年金制度には、大きく分けて「国民年金」と「厚生年金」があります。

日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入するのが『国民年金』です。

そのうち、会社員や公務員などは『厚生年金』にも合わせて加入します。

  • 関連記事:国民年金と厚生年金の違い
  • 関連記事:保険料免除制度・納付猶予制度

在留資格のご相談受付中!!

カラムリンク

LINEで相談する>>

友達追加をお願いします!!

カラムリンク

問い合わせフォームから相談する>>

【24時間受付中!!】

保険料を払えない場合はどうすればよい?

退職した直後や収入が少ない時期には、保険料の支払いが難しいこともあります。

そのような場合でも、

  • 保険料免除制度
  • 納付猶予制度

などを利用できる場合があります。

大切なのは、「払えないから何もしない」のではなく、まず年金事務所などへ相談し、必要な手続きを行うことです。

社会保障協定・脱退一時金

日本人にはあまりなじみのない、外国人の方のための制度もあります。

例えば、

  • 日本と母国との社会保障協定
  • 帰国時に請求できる脱退一時金

などです。

海外との関係については、別の記事で詳しく解説しています。

  • 関連記事:社会保障協定とは
  • 関連記事:脱退一時金とは

年金と在留資格の関係

永住許可申請などでは、年金への加入状況や納付状況が確認されることがあります。

特に永住許可申請では、適切に年金制度へ加入し、保険料を納付していることが重要な審査項目の一つです。

もっとも、重要なのは単に保険料を納めることだけではありません。

制度を理解し、加入が必要なときには加入し、支払いが難しい場合には免除制度などを利用するなど、適切な手続きを行うことが大切です。

Warning

今後は、税・社会保険と在留審査との連携がさらに進みます

日本政府は在留管理制度の適正化を進めています。

その中では、税や社会保険に関する情報について、関係機関との連携を強化し、在留審査にも活用していく方向性が示されています。

住民税や国民年金、国民健康保険などの納付状況について、関係機関との情報連携がさらに進みます。

また、永住では、税や社会保険料の未納・滞納が在留資格の取り消し要件に追加されるなど厳格化が一段と進んでいます。

そのため、「申請のときだけ整えればよい」という考え方ではなく、日頃から適切に加入・納付・必要な手続きを行うことが、これまで以上に重要になるでしょう。

まとめ

年金制度の理解、適切な加入や納付は、在留資格手続にも関わる重要な要素です。加えて日本で安心して暮らし続けるための基盤となります。

分からないことがあれば、一人で悩まず、まずは年金事務所や市区町村などの公的な機関へ相談することをお勧めします。

在留資格のご相談受付中!!

カラムリンク

LINEで相談する>>

友達追加をお願いします!!

カラムリンク

問い合わせフォームから相談する>>

【24時間受付中!!】

記事作成:在留資格申請取次行政書士 浅野

海外人材紹介会社、国内監理団体・登録支援機関での外国人材ビジネスを経験後、アンコール事務所を開設。

ご相談について

在留資格(永住・技術・人文知識・国際業務・配偶者ビザ等)に関するご相談を承っております。

世田谷区を中心に、目黒区、渋谷区、品川区、大田区、江東区、江戸川区などからもご相談をいただいております。

ご相談内容に応じて、必要な手続きの概要をご案内いたします。