在留資格申請の不許可理由と再申請のポイント
在留資格(ビザ)の申請をしたのに、不許可通知が届いたときのショックは計り知れません。
「もう二度と許可されないのでは…」と不安になる方も多いですが、不許可=永遠に不可能ではありません。
理由を正確に把握し、必要な改善を行えば、再申請で許可を得られる可能性は十分にあります。
この記事では、在留資格が不許可になる主な理由と、その対応策をみていきましょう。
在留許可申請が不許可になる主な理由
必要書類の不足・形式不備
- 提出書類が足りない、記載漏れがある、書式が最新でない
- 添付書類が古く、有効期限切れ(例:住民票、納税証明書、登記事項証明書)
- 改善策:
申請前に必ず入管HPまたは申請取次行政書士を通じて最新の必要書類リストを確認。提出前に第三者チェックを行う。
申請内容と実態の不一致
- 就労ビザなのに、仕事内容が要件に合わない(例:技人国で単純労働)
- 配偶者ビザなのに、別居状態が長期間続いている
- 改善策:
仕事内容や生活実態を証明できる写真・契約書・勤務記録などの補強資料を用意。
経済的基盤の不足
- 年収が極端に低い
- 扶養者が多く生活が成り立たないと判断される
- 改善策:
就労証明や給与明細、預金通帳コピーを添付。副業収入や仕送り証明も有効。
公的義務の不履行
- 住民税や所得税の未納
- 国民年金・健康保険料の滞納
- 社会保険未加入(加入義務があるのに加入していない)
- 改善策:
申請前に未納を解消し、納付証明書や領収書を添付。
結婚・家族関係の信ぴょう性に疑義
- 国際結婚で交際歴が極端に短い
- 婚姻生活の実態が乏しい(写真・連絡履歴なし)
- 収入や居住環境が不安定
- 改善策:
写真、チャット履歴、渡航記録、家計図などを添付し、婚姻の経緯を時系列で説明。
過去の在留状況に問題がある
- 不法残留・オーバーステイ歴
- 在留資格外活動の違反
- 過去に虚偽申請
- 改善策:
経緯説明書を作成し、反省と改善策を明記。違反後に誠実な生活を送っている証拠を提示。
提出時期や申請方法の不適切さ
- 不許可直後に同じ内容で再申請
- 期限切れギリギリでの申請で補正対応ができない
- 改善策:
不許可理由を解消してから適切なタイミングで申請。内容を大幅に改善して再提出。
不許可通知を受けたらすぐにやるべきこと
- 不許可理由の確認:入管窓口で申請人または代理人本人が理由を聞き取る。
- 理由の分析:単純な書類不足か、要件の本質的な不一致かを判断。
- 改善策を計画:納税、社会保険、書類補強、雇用契約変更など。
- 再申請スケジュールを立てる:期限や在留期限に合わせた計画的な行動。
当事務所でできること
- 不許可理由確認の同行
- 不許可理由の分析
- 必要書類の取得方法アドバイス
- 入管向け理由書の作成代行
- 再申請のフルサポート
在留資格の不許可は必ずしも終わりではありません
理由を正確に把握し、適切な改善策を取れば再申請で許可を得られるケースは多数あります。特に公的義務の履行状況や書類の完全性は再申請の成否を分ける重要なポイントです。不許可通知を受け取ったら、まずは理由分析から始めましょう。
当事務所では再申請に関する初回相談無料。オンライン対応も可能です。
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